AI「間違って全データを消してしまいました。申し訳ありません。」
こんな記事を見かけた。
まあ、そういうことは起こるよな……
大なり小なり、AI任せの現場では、似たようなことが起こる。
これは「AIをどう使うか」ではなく、そもそもAIにどこまで任せていいのかという構造の話だ。
信用・信頼・信託
3つの違いは、責任を引き受ける構造である。
なぜAIは「信用」止まりなのか
責任を引き受ける構造が乏しいためだ。
人間はキャリアを担保に責任を取る。
専門家・ベンダーは、契約を担保に責任を取る。
AIは、全データを消しても「申し訳ありません」で終わる。
生活が傾くわけでも、給料が止まるわけでもない。
行動の責任は持てても、成果の責任が持てない。
だから、信頼にも信託にも届かない。
それでも、人はAIに信託してしまう。
楽だから、つい甘えてしまう。
コードレビュー、DBのリファクタ、設計判断 ―― 自律させて成果まで任せた瞬間、それは信託になる。
引き受け手がいないまま信託したら、成果に責任を持つ主体が誰もいないという穴が空く。
冒頭の事故は、その穴に落ちた結果でしかない。
組織には、信託できる責任者と、信頼できる社員を置く
極論、全分野に精通する社長が1人いて、最悪は自分が現場に出れば収まる ―― そういう体制なら社長一人 + AIエージェントで組織は回る。
そうでない領域には、人間の責任者を置く。
その仕事、AIに「信託」していませんか?
